岡崎中学校で薬物乱用防止啓発授業

11月30日(水)「第72回社会を明るくする運動」の地域活動の一環として、岡崎中学校3年生対象に、薬物乱用防止啓発授業を行いました。

まずは登校時のあいさつ運動です。この日は「enjoy!岡中週間!」の期間中で、各委員会の生徒が様々な活動をしている中、生活環境委員会のみなさんと、京の社明くんと一緒に「あいさつ運動」を行いました。

時間的には30分ですが、「おはよう」のあいさつに「おはようございます」「うわぁ、なんか居てる」「可愛い」・・・手を振りながら生徒たちは元気に登校していました。

 

さて、啓発授業は6限目なので、一旦解散後の再集合です。

出口の見えないコロナ禍とは言え、早いもので3回目です。毎回要領は解っているのですが、やはり後半のシミュレーション劇を楽しんで自分なりに考えてもらえるかというのが不安要素。今回は4ケースを準備し授業に臨みました。

まず、啓発授業の前半は、保護司でもある薬剤師の藤田先生が、専門的な薬の話からスタートです。興奮作用・幻覚作用・抑制作用のある薬物の種類と恐ろしさを解りやすく説明、「良い薬」が間違った使用方法で「薬物」となってしまう恐ろしさや、薬物乱用とは何か?から始まり、なぜ止められないのか?パワーポイントを使って解りやすく講義。

続いては、毎回好評のシミュレーション劇です。出演者にはシナリオがあるのですが、生徒が出演する「誘われた時、どうするか?」咄嗟の判断で断ることを考えるためシナリオには「自分の言葉で断って!」「アオリに負けずもう一踏ん張り頑張って断って!」と指示だけ記載されています。誘う側には先生方や保護司が登場しますが、シナリオ以上にアドリブを交え煽ってくださるので、シミュレーション劇ではなく、ここは街中?こんなことが起こってる?と勘違いするほどです。

今回は4ケースを準備しました。学校との事前打ち合わせで「4ケースともお願いします」ということになり、少々欲張りですが「先輩から誘われたとき」「友達から誘われたとき」「インターネット上で誘われたとき」「編集者から誘われたとき」と4つのケースで「断り方」+「アドバイス」と2方向でのシミュレーションをしました。

CASE 1
Aさんは試験前の学校帰りにB先輩と会い、疲れが取れて勉強も捗るサプリを誘われる…そこに通りかかったC先輩からも誘われ、二人の先輩から誘われてしまう。さてどうする?
(女子生徒、社会科先生と中林保護司)

CASE 2
友達同士で勉強中。ちょっと休憩にインターネットで買った勉強が捗るサプリを、友達だから一緒に試そうと誘われる…ただ断るだけではなく、友達にどうアドバイスできるか?
(男子生徒と数学科先生)

 

CASE 3
幼馴染みの二人は、SNS上で、アイドルグループのファンサイトで不特定多数の人たちと繋がっています。衝撃の結末が待っていました…

大掛かりなシチュエーションです。
体育館には72名の生徒と先生方・保護司を含めて約90名。全員がアイドルグループ「OJH72」のインターネット上のファンサイトで繋がっています。

人との繋がりは大切です。ツイッターやインスタグラム、SNSのダイレクトメッセージを使えば、繋がりはどんどん増えるので便利なツールです。しかし、誤った使い方をすると、いろいろな犯罪に巻き込まれるかもしれない、と言うことを理解して欲しかったので、体育館全体をインターネット上の仮想空間とします。

男子学生A君B君は「OJH72」のサイトで複数人でメール交流をしています。同年代になりすましていた薬物の売人は言葉巧みに、個人情報を聞き出し、荷物を送ろうとします。

A君は、そのやりとりを見て怪しいと気付き、危ないとアドバイスをしますが、楽観的なB君は個人情報を送り、その結果、荷物が届いてしまいます…

その頃、売人は薬物犯罪特命課の刑事によって逮捕されます。数日後、B君のもとにまで捜査が及び、任意同行されるストーリー。
(男子生徒と久保保護司、堀内保護司)

CASE 4
オモウマで有名な定食屋さんで仲良くご飯のA君Bさん。雑誌編集者に読者モデルになって欲しいので連絡先を教えて…と誘われ、簡単に答えてしまうBさん。怪しいと思いつつ取材日に読者モデルをするところまでは、よくある話かもしれません。

 

しかし、ここから、「どれだけご飯を食べても太らない」「筋力アップもできる」と怪しいサプリの体験記事を誘われ、いつしかBさんからも「一緒にやろう」と煽られるA君。結末はどうなる?
(男子生徒、国語科先生と川見保護司)

演者の皆さん、見事な熱演でシナリオそっちのけ。
会場は時折笑いの渦の中…

時間は押し気味でしたが、忘れてはいけない「あなたならどうしますか?」マイクリレーです。いろいろな意見の中に「今日の劇を見て、迫られたら断りきれないかもしれない」「咄嗟に断れるか不安」「楽しく授業をすることができた」と言う声も聞かれました。

啓発パンフレットやパワーポイントでの講義では「イザその時」のイメージは湧きにくいと思います。ペーパーワークで頭の中で考えたとしても、いろいろなシチュエーションを体験することで、もしその場所に居たとしたら…「もし自分だったらどうする?」を考え、その時その時の対応に答えがないことが共有できる時間になったと思います。

文責 川見善孝

写真 佐伯知彦・久保優佳