2015年講演会

第6 5 回「社会を明るくする運動」 講演会・パネルディスカッション報告

平成27年度の社会を明るくする運動は、左京区役所会議室に約100名の参加者のもと、定刻に開会。川端英樹 京都保護観察所長により、鶴谷隆 左京区推進委員長に内閣総理大臣からの伝達がなされました。

成27年度の社会を明るくする運動講演会は、「認知症になっても安心して生きていく社会を」をテーマに講演会、パネル ディスカションを開催しました。

基調講演として、いわくら病院医師、近藤先生による医学的な観点から、「認知症と はどのようなものか?」「物忘れと認知症との違いは?」などについてのお話を伺い、介護士増本さんからは、最前線 で働いておられる立場から、「徘徊についてのお話」「認知症患者さんとどう関わりあっていけばいいのか?」など具 体的な対応などについて分かりやすくお話をいただきました。


基調講演、介護士増本さんのお話をいただき、風間先生にお話をしていただいた後、パネルディスカッションに入り ました。大雨にもかかわらず参加してくださった一般参加の皆さんは、熱心にお話を聞いておられ、また、多くの方が メモを取っておられたのが印象的でした。「あたたかい講演会でした」「もっとお話を聞きたかった」「とてもよかっ た」などのお言葉をいただけたのは良かったと思います。

認知症をテーマにした講演会を企画させていただいたのは自分たちの活動している分野とは違った場所で、患者さん、 病気などに関して守秘義務を持ちながら働いておられる先生方のお話を通して、勉強させていただくこと・・・異業種 交流として提案させていただきました。認知症になられたかたが、何をかんがえているのか?何を求めているのか?我 慢強く問い詰めることをせず、突き放すこともせず寄り添いながら聞くことがいかに大切なことであるかを学ばせてい ただきました。謙虚な姿勢で、相手の話を聞くことに専念し、それらを参考にしながら、抱えている問題をひとつひと つ解決していくという考え方。先生方のお話の中で、患者さんはいつも主役でした。  対人支援関係の職務に従事している私たちにとりまして、更生保護活動に大いに参考になったのではないか?と考え ています。また区民の皆様にとっても、家庭や地域の問題解決にたいして、自分の言い分を伝えるのではなく、まず相 手の主張を聞くことを通して新たな展開が生まれるのではないか?理解や働きかけのヒントになればと願っておりま す。

会場に出没した「京の社明君」

主催:社会を明るくする運動左京区推進委員会
事務局:左京区更生保護サポートセンター内
共催:左京区保護司会・左京区社会福祉協議会・左京区更生保護協会・左京地区BBS会・左京北地区更生保護女性会・左京南地区更生保護女性会、左京区役所(順不同)