2014年講演会

第64回「社会を明るくする運動」 講演会・パネルディスカッション報告

社会を明るくする運動」は主に犯罪予防と啓発を中心とした活動であり、講演会で講師の先生のお話をお聞きし、 ミニ集会や街頭キャンペーンを実施することが通例であった。 「守秘義務」という名の下に、人知れず、縁の下の力持ち的な活動をしてきた更生保護活動。

本年度は「新しい取り組みを模索するという意味を込めて、実際に仮釈放者と接しておられる方々にお集まりいただき、講演会とパネルディスカッションを開催した。

宮路先生には社会復帰の最前線みんなで学ぼう「居場所」と「出番」と題して「基調講演」をしていただき、引き続き、協力雇用主の小森浩司先生、左京区保護司会理事、犯罪予防部会 鞍谷秀郎先生にそれぞれお話をしていただき、パネルディスカッションを開始。  更生保護施設「盟親」の宮路先生が仮釈放者の立場に立った、厳しくも優しいお話。社会人として再チャレンジする職場を提供されている、小森先生の仮釈放者に対するお気持ちや、実際に彼らとの仕事を通したお話は、来場された多くの聴衆者の心に響いたのではないかと思われた。保護司を代表して発言いただいた、鞍谷先生は、保護司の活動についてお話しいただき、左京区保護司会が計画しているサポートセンターに関しても紹介くださった。

仮釈放者が再び犯罪を起こす確立が無職の場合39.6パーセント、有職の場合7.3パーセント。仕事があれば再犯率は劇的に下がるデータがある。だが、現実は厳しく、仮釈放者と知っていて雇ってくれる会社はほとんど見つからないのが現状。今回の、講演会、パネルディスカッションを通して、協力雇用主の存在を知っていただき左京区で、雇用が生まれたらと願っている。

(当日は平日の午後にも関わらず、80名を越える参加があり、最後迄熱心に聞き入っておられた) 今回の講演会、パネルディスカッション開催においては、講演者折衝、パネルディスカッションの進行案をも含め、山口正勝先生のご助言をいただきました。また会場の墨字によるテーマ、講演会タイトルなどは、風間隋成先生がお引き受けいただきました。

講演会告知チラシ

主催:社会を明るくする運動左京区推進委員会 事務局:左京区保護司会内 共催:左京区保護司会・左京社会福祉協議会・左京区更生保護協会・左京地区BBS会・左京北地区更生保護    女性会・左京南地区更生保護女性会、左京区役所(順不同)