第66回「社会を明るくする運動」 講演会・パネルディスカッション報告
平成28年度の社会を明るくする運動は、7月17日、浅野信之左京区長、京都保護観察所長代理、伊藤統括官に出席いただき、伊藤統括官から、浅野左京区推進委員長に内閣総理大臣からの伝達がなされ開会しました。
平成28年度「社会を明るくする運動」講演会は近年問題になっている麻薬犯罪についての講演とパネルディスカッションを左京区役所において開催しました。京都府においては昨年、小学生、中学生、高校生が薬物で逮捕されるなど低年齢化を危惧する傾向があり、昨年発表された高校生へのアンケートで、違法薬物は手に入るか?の問いに36パーセントの学生が手に入ると回答しています。警察本部の取り締まり、学校教育現場での徹底した薬物乱用防止教育、中学校PTA連絡協議会による活動をしているにもかかわらず、青少年の身近に広まってきている薬物。
福本先生には「身近にしのびよる薬物」と題して「基調講演」をしていただきました。基調講演では薬物犯罪を最前線で取り締まっておられるお立場から、薬物に関する具体的な説明に加え、「ダイエットに効果があるよ!」というような身近な友人からの誘いに安易な気持ちで薬物に手をだし、最初は体重が減っていくので喜んでいるのだが、気がついたときには中毒になっているケースなどや、薬物は一 度でも使用すれば乱用になるといった具体的なお話をしていただきました。
引き続き、パネリストの京都府薬務課半井課長からは、京都 府が実施している小中高等学校を含めた薬物乱用防止のための様々な取り組みをお話いただきました。
左京区保護司、京都市立岡崎中学校PTA会長川見先生からは、子供達の情報源はスマホが中心になっているとのお話があり、スマホは便利であるが、使い方によっては薬 物の情報源にもなりうるとのお話がありました。その後、パネルディスカッションに入りました。
パネルディスカッションでは、皆様方のいろいろな啓発活動を通じて、薬物を使用することはいけないということを知っているにもか かわらず、どうして薬物事犯が減らないのか?という話になり、自宅や、学校、グループの中に居場所がない子供の存在があることが、確認された。参加者の地域の方からは、自宅に一人でいる子供達のために地域としてできることを考えているとの発言があり、薬物事犯 に関して地域も大きな関心を持っていることがわかった。
当日は平日の午後にも関わらず、80名の参加があり、最後迄熱心に聞き入っておらました。
今回、講演者折衝は、元京都府警生活安全課OBである、繁田左京区保護司の協力をいただきました。
主催:社会を明るくする運動左京区推進委員会
事務局:左京区更生保護サポートセンター内
共催:左京区保護司会・左京区社会福祉協議会・左京区更生保護協会・
左京地区BBS会・左京北地区更生保護女性会・左京南地区更生保護女性会・
左京区薬物乱用防止指導員協議会・京都市立中学校PTA連絡協議会・左京区役所(順不同)
講演会写真:下垣内 昭雄 文責:上野 修