「保護司とは?そしてその役割とは?」

左京区はぐくみネットワーク実行委員会 勉強会
10月29日(火)午後2時から左京区役所において、左京区はぐくみネットワーク実行委員会が開催され、はぐくみネットワークの一員として参加している保護司について、普段の活動があまり知られていないということで、 「保護司とは?そしてその役割とは?」というテーマでお話しさせていただきました。
 
まず「更生保護」というキーワードについてですが、更生保護とは国が民間の人々と連携して、犯罪や非行をした人を地域の中で適切に処遇することにより、その再犯を防ぎ、非行をなくし、これらの人たちの立ち直りを助けるとともに、地域の犯罪・非行の予防を図る活動のことを言います。
そして保護司は、その更生保護という活動を通して、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアで、法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員とされていますが、ボランティアですので給料はありません。

保護司の役割は、以下に挙げる大きく分けて3つの事柄を行っています。
①保護観察
更生保護の中心となる活動で、犯罪や非行をした人に対して、更生を図るための約束事(遵守事項)を守るよう指導するとともに、生活上の助言や就労の援助などを行い、その立ち直りを助けるものです。
②生活環境調整
少年院や刑務所に収容されている人が、釈放後にスムーズに社会復帰を果たせるよう、釈放後の帰住先の調査、引受人との話合い、就職の確保などを行い必要な受入態勢を整えるものです。
③犯罪予防活動
犯罪や非行をした人の改善更生について、地域社会の理解を求めるとともに、犯罪や非行を未然に防ぐために、毎年7月の “社会を明るくする運動” 強調月間などの機会を通して「講演会」「住民集会」「学校との連携事業」などの犯罪予防活動を促進しています。
保護司は更生保護という活動を通して、犯罪者の立ち直りを支援するという形での活動が多かったので、 少し前までは、誰が保護司やっているか解らない影の存在でしたが 、現在は表舞台で活動をしていることも多いので、その活動について紹介しました。

左京区保護司会では、このホームページにもアップしていますが、毎年7月の社会を明るくする運動推進月間には、地域ごとの「ミニ集会」、小・中学生に向けた「社会を明るくする運動作文コンテスト」、「講演会」「パネルディスカッション」を開催しています。また「薬物乱用防止出前授業」を行ったり、「大麻・薬物 絶対あきまへん!」の制作、そして啓発などをしています。「大麻・薬物 絶対あきまへん!」については改めて報告したいと思います。
 
文責 かわみよしたか