4年前の2015年11月、小学生が大麻を吸った事案が起こりました。
直ちに、京都市PTA連絡協議会はじめ全市学校校長会・地生連・各種関係団体から、薬物「ダメ・ゼッタイ!」の緊急メッセージが発信されたのですが、文字ばかりで「誰が読むの?」と疑問を抱いていました。
京都市全域の学校で配布されたはずですが、子どもから私のところには回って来ず、大きなニュースになったので対外的に出したという感じを受けました。
当時、京都市立中学校PTA連絡協議会の役員でもありましたので、スマホのSNSの画面を利用し、普段の何気ない友達とのやりとり、ビジュアルを重視した大麻・危険ドラッグあきまへん!のB3ポスターを作り、全中学校に配布しておりました。同時に、ポスターをA4チラシにリサイズして、単位PTAの協力のもと一部の学校ですが配布しました。
同時期に保護司を拝命しており、左京区保護司会へPTA活動の一環として案内をしたところ、保護司会、薬物乱用防止指導員協議会、京都府、京都市などの協力のもと、特に京都府薬務課においてA4チラシを各行政区ごとに増刷していただき、3年間啓発活動を行ってきました。
しかし残念なことに、2016年3月に中学3年生男子生徒、2018年10月に中学3年生男子生徒、2019年3月に中学3年生女子生徒が大麻所持で逮捕されましたが、毎回同じ内容の薬物「ダメ・ゼッタイ!」の緊急メッセージが発信されました。この間、予防活動がされてなかったように思えました。
そして今年度の「社会を明るくする運動」に合わせ、中P連の役員で一緒だったデザイナーの川邊氏に協力してもらい、また漫画「ブラックジャックによろしく」の佐藤漫画製作所にも著作権協力をいただき、以前より、もっと子どもたちにメッセージを訴えかけるチラシ制作に着手しました。
最も重要視したのは、「君はひとりじゃない!」「君のまわりには、君を大切に思う人が大勢います…」そして「ひとりで悩まず、相談しよう!」のメッセージです。また、もらった時に、手に取り見入ってもらうことを考え、紙質にもこだわりました。
夏休み前に、左京区内全中学校へ2,600枚配布。また府下各保護司会へ20,000枚の配布をしました。
保護司の中には、家庭内で子どもたちと向き合っている親もいます。薬物事案などで、保護観察で私たち保護司と関わることになります…自分の子どもと同世代の子を面接するのは心苦しいものです。何か理由があって、手を出してしまったのだと思います。
私たちは、更生保護という活動を通して、犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支え助けると共に、地域の犯罪・非行の予防を図る活動をしています。大麻・薬物事案で低年齢化が進む中、犯罪・非行をした未成年の立ち直りに寄り添う前に、まず、できる限りの予防活動を継続したいと思いますので、皆様のご協力をお願い致します。
文責 かわみよしたか