2017年講演会

第 67 回「社会を明るくする運動」 講演会・パネルディスカッション報告

第 67 回社会を明るくする運動が平成29年 7月 21日午後 1 時20分より左京区役所1階会議室で開会されました。総合司会 : 左京区保護司会研修部会長橋本周現氏

内閣総理大臣伝達

左京区保護司会 風間随成会長の挨拶に続き、浦野浩昭 京都保護観察所長が、内閣総理大臣よりの伝達を読み上げ、左京区保護司会 風間随成会長を経て、社会を明るくする運動左京区推進委員長の浅野信之左京区長へ手渡されました。

引き続き、講演会が行われました。

基調講演 会場風景

吉村雅世京都少年鑑別所長に「子どもたちの心と非行」~「弱さ」を抱える子どもたちのサポーターに~ と題した基調講演をしていただきました。

吉村雅世 京都少年鑑別所長

基調講演では最近の入所者について、所謂「ワル」や「ヤンキー」と言った怖いイメージはなく「いじめられた経験」を持つ子どもが非常に多く、若者らしいハキが乏しく自信がない、人付き合いが苦手、オレオレ詐欺に関わっているものが多く、どちらかと言えば陰湿であるとのことであった。
「いじめ」から逃れる → 不良 → 孤立感・疎外感→たとえ悪いことでも自分の存在を示したい → 自信のなさ、将来展望のなさ→非行・薬物の使用→うまくいかない体験を積み重ねる → 少年鑑別所へ入所。周囲の目が気になる→仲間はずれが怖い→なめられたくない → 社会のルールは軽視→否定的な自己イメージが子どもたちを弱くしている。


悪がっている、強がっている少年たちは内面に弱さを持っている。上記の要因から子どもたちは I’m OKと思っていない。子どもたちにとって必要なことは、良い体験を積み重ねる実績を通して自信をつけさせること。

約 1 ヶ月の収容期間に常日頃体験していない・清潔な衣服を身につけさせる・バランスの良い食事を与える・土いじりの研修をするなど、自分を見つめる時間を持たせているとのことであった。

第2部では京都市立中学校PTA連絡協議会役員、川邊祐司氏、社会福祉 法人だん王子供の家 理事長、だん王夜間保育園 園長の信ヶ原雅文氏にご登壇いただき、左京区保護司会犯罪予防部会長 上野 修の司会進行でパネルディスカッションを開催。

パネルディスカッションでは川邊氏が中学校PTA活動の体験談~団体行動を嫌う問題児と思われていた生徒に対して、特別視をせず粘り強く接した結果、クラスの中で最も積極的になり、時間が終わりだと告げてもやめたくないと主張するようになった生徒の話~を披露された。
信ヶ原氏は保育園の園長として子どもたちの食事について、「子どもたちにとって母親の手作りの食事は、心の安定をもたらすのに重要である」とわかりやすく話された。又、「地域においては、所謂、老人と言われている世代が積極的に若者への声掛けを実践する、地域コミュニティーへの参加」の必要性を力説されました。

当日は、平日の午後にもかかわらず、約90名の方々が参集。最後まで熱心に聞き入っておられました。
本年度社会を明るくする運動の重点事項・中学生に対する非行防止のための積極的な働きかけを行うを考えるにあたり、子どもたちを取り巻く生活環境の実態はどのようなものなのか?学校生活は?子どもたちは、何をどのように考えているのかなど、各先生方からお話をお聞きしました。

地域に住む私たちが、子どもたちや立ち直りを目指している人たちに対して何ができるのか?を皆さんとともに考え、安心・安全な地域社会を築くための参考にしていただければと願っております。

当日の受付は、左京区北更生保護女性会、左京区南更生保護女性会、左京区保護司会協力組織部会、研修部会の先生方にお手伝いいただきました

会場の設営及び撤去は、浦野浩昭 京都保護観察所長が先頭に立ってくださいました。お手伝いいただきました先生方に感謝申し上げます。

当日は、犯罪御予防部会理事 川見善孝先生が、ゆるキャラ「京の社明君」をかぶって区役所内、講演会場にも出現。和やかな雰囲気を作ってくださいました。

「第 67 回社会を明るくする運動講演会」タイトル文字、来賓者、パネリスト名は全て
風間会長が毛筆で書いてくださいました。

講演会開催にあたり、左京区長、保護観察所長様をはじめとする来賓の皆様への日程調整、参加要請、会場の確保など、幾度となく区役所へ足を運んでいただきました、
風間会長、鞍谷副会長様に深く御礼を申し上げます。

講演会写真・京の社明くん:川見善孝 犯罪予防部会
文責:上野 修 犯罪予防部会