第73回「社会を明るくする運動」岩倉地域3学区合同ミニ集会開催

日時:令和5年7月9日(木)10時00分~11時30分
場所: 岩倉地域交流センター会議室
講師: 小林光長氏 大脇晋太郎氏
演題:「こども食堂から学ぶ」
「こども食堂」Tera-Coyaの運営に従事されている代表の小林光長氏学習支援担当としてTera-Coyaに参画されている大脇晋太郎氏をお招きして『こども食堂から学ぶ』と題して講演をしていただきました。当日は生憎、雨日和でしたが59名の参加があり、会場はほぼ一杯になりました。
中学校の時、家出をしてから公園や駅で野宿していたという小林代表。
14歳の時父親が蒸発した大脇氏。
数奇な過去を経験された、お二人が京都市左京区で力を合わせて運営されている、学習支援併設型のこども食堂「Tera-Coya」

代表の小林氏は、暴走族のリーダーにボコボコにされたあと、たまたまその日がリーダーと同じ誕生日だったことから暴走族の仲間に誕生日を祝ってもらったことで、皮肉にもその時、はじめて自分の居場所ができたことを実感したとのこと。
大脇氏は堀川高校で使っている問題集を子どもたちに使わせているとのことで自らの体験をもとに、貧乏だから勉強ができないのではないという意気込みで子どもたちに接している。
凄まじい過去の話を淡々と語り、真っ直ぐに進もうとするお二人の心に触れ、密かに涙が頬をつたった。
約1時間にわたり、こども食堂、過去の生い立ちについての話をお聞きした。
以前、代表に会うために伺った「Tera-Coya」で、見た子どもたちは、抱きついたり、叩いたり、はしゃいだり、引っ張ったり、大好きなお兄ちゃんから離れようとしません。
自分の境遇を相談できず苦しんでいるこども。
自らが体験した「心の孤立」そして自分たちを救ってくれた民生委員をはじめとする周囲の方々、少年院の人たち。
こども食堂とフリースクールを隔週で開催することで、食や学びでコミュニケーションが深まり、親でも学校の先生でもない年齢差のある人たちとの斜めの関係の必要性を支援者に伝えている。、

本音を言えない子どもに寄り添うことで、こどもたちの本音が出てくる。

京都市においては平成2年に6人に一人が生活困窮家族と報告されている
混迷を深める世の中にあって、地獄を見たであろう二人が、未来に向けて子どもたちと繋がりを持ち続けている生き様に接し感銘を受けた。
講師お二人のお話は、体験に基づいたもので、参加者の心に響き、講演後たくさんの感想が寄せられた。

参加者:(順不同・敬称略)
・左京区社会福祉協議会 事務局長 木俣紀子
・左京BBS会、会長 出口 花
・左京区保護司会会長 上野 修
・岩倉北女性会会長 柴田敬子
・岩倉北社会福祉協議会会長 金田光雄
・岩倉北民生委員会会長 髙橋久美子
・岩倉北少年補導支部長 原田幸一
・岩倉明徳自治連合会会長 岩渕信明
・岩倉女性会会長 伊佐妙子
・岩倉明徳保険協議会会長 片田住夫
・岩倉明徳民生児童委員協議会会長 川島松平
・岩倉南民生児童委員協議会会長 藤本範子
・市会議員 熊澤真昭
・司会議員 隠塚 功
参加者合計59名(保護司7名含)
参加保護司:天鷲忠勇、上野 修、岩渕信明、柴田敬子、
椹木 稔、加納正博、大西繁雄(順不同・敬称略)

研修会開催に際しまして、
参加者への消毒・検温・連絡先確認・マスク着用コロナ対策として細心の注意で臨みました。

地域幹事:天鷲忠勇
写真:加納正博
文責:上野 修