第68回社会を明るくする運動左京区公開講演会
平成30年 7月 19日午後 1 時00分〜左京区役所1階会議室。
内閣総理大臣伝達
左京区保護司会 風間随成会長の挨拶に続き、浦野浩昭 京都保護観察所長が、
安倍晋三内閣総理大臣よりの伝達を読み上げ、社会を明るくする運動左京区
推進委員長の池内正貢左京区長へ手渡されました。
引き続き、講演会が行われました。
基調講演に先立って
左京保護司会が制作した「薬物依存症は病気です」薬物再犯防止啓発ビデオを放映。
ーアルコール・薬物ー 「依存症の理解と対応について」
基調講演:佐藤 晋一先生、佐々木浩二先生、アルコール依存症家族会の方
にお話をいただきました。
佐藤晋一先生:アルコールはある意味、薬物の中で一番強いものとも言えます。アルコール依存の状態は、お酒の飲料をコントロールできなくなっています。否認の病気とも言われ、本人は、大丈夫といいます。など、わかりやすくアルコール依存症の症状についてお話しいただきました。
佐々木浩二先生:精神病病院として有名だったいわくら病院が地域ではどのように思われていたかという昔の話、現在の病院内でのケアーについてのお話をいただいたのち、直前まで匿名を希望されていたが実名で登壇されたアルコール依存症家族会武市さんを紹介いただいた。ご主人がアルコール依存症になられたことを認めない中、騙すようにいわくら病院へ連れていき、治療を受け、退院。さあこれからと思った時、再びアルコール依存症に!家族が、よかれと思い、手助けすることが、アルコール依存者に対しては、逆効果であることがある。・・・家族会の武市さんのお話には、家庭を守る信念、感謝と愛情、希望、そして説得力がありました。
パネルディスカッション:
佐藤晋一先生:アルコール依存者は、真面目で、仕事について言えば、普通のひとの2倍の仕事をされるほど頑張ってこられた人が多いです。明日からやめる。そう答える人は、アルコール依存症だと思っていいと思います。
京都新聞読者センター長 北村哲夫氏:
震災の後、仮設住宅に入られた方のなかで、依存症になっておられるかたが、増えていると、報告されています。 地域のかたと、同じ仮設に行くのではなく、知らない場所で、知らない隣人と生活するなかで、希望を失い、孤独感から逃れるためにアルコールや、薬物を乱用されるようです。
京都ダルク施設長 出原和宏氏:
若い頃、少し違った経験をしたくなり、覚醒剤を使った。だった一度でしたが、4日間寝ずにいたようです。その強烈な感覚が、忘れられなくなり、覚醒剤を手に入れることが、生活の目標になりました。大阪ダルクに行くようになって、薬物依存症は病気であることを知りました。
薬物依存症だった自身のお話をしていただきました。
参加者からの質疑応答もあり有意義な時間を持てたと思っております。
地域に住む私たち(薬物依存者、依存者の家族、近親者、友人、地域の人、保護司を含む更生保護活動をしている関係者)が、薬物依存症は病気であり、病気には治療が必要であることを理解することによって、地域内での薬物依存者に対するイメージが変わり、治療を受ける環境が整い、薬物依存者が病院で治療を受けるケースが増え、結果的に薬物の再犯を防止することにつなげていくことを願う。を確認して講演会、パネルディスカッションを終了いたしました。
当日は、35度Cを超える猛暑日の中、130名の参加があり、会議室ABCはほぼ満席。
ほとんど退席者もなく最後まで参加していただきました。
総合司会 : 左京区保護司会研修部会 繁田 彰氏
講演会司会進行:犯罪予防部会長上野 修
当日の受付は、左京区北更生保護女性会、左京区南更生保護女性会、左京区保護司会協力組織部会、左京区BBS会の先生方にお手伝いいただきました。
会場の設営及び撤去:浦野浩昭 京都保護観察所長を始め、お手伝いいただきました先生方に感謝申し上げます。
当日は、犯罪御予防部会 川見善孝先生が、ゆるキャラ「京の社明君」をかぶって区役所内、講演会場にも出現。和やかな雰囲気を作ってくださいました。講演会開催にあたり、左京区長、保護観察所長様をはじめとする来賓の皆様への日程調整、参加要請、会場の確保など、幾度となく区役所へ足を運んでいただきました、
風間会長、鞍谷副会長、堀内総務部会長に深く感謝を申し上げます。
写真:川見善孝、久保優佳
京の社明くん:川見善孝 犯罪予防部会
文責:上野 修 犯罪予防部会長