日時:7月5日(金)午後1時30分~午後4時00分
会場:レバンテホール(垂水勤労市民センター内)
講演: 「深まる苦しみひろがる傷口」中江 美則 氏
中江氏より「垂水区保護司会から講演の依頼があった」ということを聞き、少し足を延ばして行ってきました。
「第69回社会を明るくする運動 演奏と講演会」ということで、午後1時30分から兵庫県警音楽隊の30分のパフォーマンスの後、垂水区保護司会平池会長、垂水区長(垂水区推進委員会委員長)の挨拶に引き続き、中江氏の講演が始まりました。2012年4月23日、無免許の少年か運転する軽自動車か、集団登校の子ともたちの列に突っ込み、児童2名、付き添いの中江氏の娘、妊娠7ヶ月の幸姫(ゆきひ)さん、おなかの中の赤ちゃんが亡くなった。1本の電話から、事故と聞かされ病院に駆けつけた時の心情、最愛の娘、もうすく目にするはすたった新しい孫の命を理不尽にも奪われた父親の怒りの声、時には大きな声て心の叫ひを訴えられました。加害者の祖母が保護司だったことにも触れ、「みなさん保護司とは何なんでしょう?」と会場に聞かれる場面も。
また「加害者が法で守られている理不尽さについて、全国で叫べない被害者の代わりに、叫び続ける…ふきたんのお父さんとして負けない、復讐を誓う」とも。「何年たっても死を受け入れられない。被害者はずっと苦しみます」「遺族として生きていくということを、ふきたんはどんな風に見てくれているんだろうか?と思っています。父として何をしていくか…法律だけで処罰されないこともある。法律を変えていく…被害者遺族が活動しないと法律が変わっていかない」
そして、刑務所での講話活動が始まり、「ふきたんはメッセンジャーとして、天使となって刑務所を巡回している。犯した罪を憎んで欲しい。明日は我が身で、加害者、犠牲者にもなり得る。司法の甘さで、加害者が増える。受刑者の皆さんは守られながら罪を償っているのは何のためや?遺族の叫びを感じてください。と呼びかけているんです」と230人以上の来場者に熱く語りかけられました。
最後に、「犯罪更生保護団体ルミナ」の活動について話され、「犯した罪を憎み、被害者遺族の叫びを感じ、そして再犯しない立ち直りをと考え、本気のルミナが生まれてきたのです」と締めくくられました。
また会場には、岐阜交通事件遺族の会の竹田氏(二十歳の娘さんをスマホながら運転の加害者により亡くされました)も駆けつけ、「中江さん、うちでも1人2人なら、なんとか雇える(受刑者を)から、いつでも連絡して」とルミナの活動に共感されている遺族に出会えました。
犯罪更生保護団体 ルミナ
https://lumina.jimdosite.com
文責:かわみよしたか