2019年社会を明るくする運動岩倉ミニ集会
講師:定本ゆきこ先生
演題:「大人が変われば子どもが変わる」
7月20日(土) 午前10:00~12:00 岩倉地域交流センター
左京区岩倉地域保護司会・左京北岩倉更生保護女性会の
共催で岩倉ミニ集会が開催されました。
非行少年の鑑別から垣間見られる子ども達の心について
丁寧な事例を挙げわかりやすくお話いただきました。
多くの場合は孤立が原因。
不安に思っていることがあれば「大丈夫」の声がけをする
相手に対して「否定」をしない
「かわいいな!!」などと褒めてあげることが重要。この子は困った子です!という話をよく聞くが、実はその子が一番困っている!!!親がこだわりを捨てることが重要。そうすると子どもが変わる!!
地域の私たちが大人として何ができるについてもわかりやすく説明いただき違った角度からの考えを学習することができたと思います。
質疑応答
質問:純粋な心を持っているのだが、社会性がない子どもに対してどのような考え方を持てばいいか?との質問。
返答:日本では発達障害、アスペルガー症候群が問題があるように言われているが
海外ではそのような考え方はありません。ノーベル賞を受賞しておられる方にはそういった方々もおられます。社会性がないからといって、悲観するのではなく、そのお子さんの持っている特質を伸ばす。例えば、研究職とか技術職などに進むことができれば人生は大きく変わるのではないでしょうか?とお答えになり、質問者は安堵の表情をされてたように見えました。。
当日は保護司を含めて31名の参加者があり、最後まで熱心に聞き入っておられました。
残念だったのは、子育て世代のお母さんの参加がなかったことです。
会が終わってからも、相談をされている方もおられ、内容の濃い講演会であったと思います。
講演者プロフィール
京都少年鑑別所法務技官・精神科医1985年に奈良県立医科大を卒業。大阪の淀川キリスト教病院に勤務したあと、京都大学病院精神科に入局。91年から京都少年鑑別所に勤務。内閣府子ども若者育成支援法点検評価委員、京都府いじめ防止対策支援委員会委員、京都府子育て支援対策委員会委員、京都府特別支援教育スーパーサポートチーム委員、京都市教育委員会支援を要する子どもプロジェクト委員他。著書に、「思春期を生きる発達障害」「発達障害の心理学」(共著)等
参加保護司:天鷲忠勇、上野修、岩渕信明、柴田敬子、椹木稔、大西繁雄、豊田貴志、鞍谷秀郎、村上ますみ
文責:上野修
写真:大西繁雄、他