日 時 令和3年 7月17日(土)午前10時~11時40分
内 容 岩倉ミニ集会ZOOM公開講演会
講 師 岸野亮哉先生(専修寺副住職)
演 題 「東日本大震災発生から10年」
岩倉ミニ集会ZOOM公開講演会には、ZOOMで岩手県より2名、三重県から1名、千葉県から1名、舞鶴市から京都府保護司会連合会桑村信慶会長、山科区からは京都府保護司会連合会高原保幸副会長を含む32名の参加。
講演会場には府会議員北岡ちはる氏、市会議員豊田恵美氏、更生保護女性会、社会福祉協議会、岩倉北女性会、自治会長、自治連絡協議会会長、自主防災会会長など31名の参加 合計63名の参加をいただきました。
岸野先生ご自身が高次機能障害になられたお話や、十年間に75回にも及ぶ支援について約1時間の講演をお聞きした。質疑応答では、岩手県東海新報社の記者新沼麻波氏から大船渡市、陸前高田市の復興状況についてのお話をいただきました。岩手日報社の記者、浅沼祐一氏からは、震災直後、全てが混乱状態の中、遺体を入れる棺もなくブルーシートも無い、どうやって目の前の家族の死を受け入れていいのか?想い悩んでいるとき、骨壷がなければそこらへんに落ちている鍋を拾って持ってきてください!と非常な言葉を言われる程混乱していた震災直後の様子を、当時を思い起こし声を詰まらせながらお話しいただきました。遺族の尊厳、被災者の尊厳が損なわれていた状況の中で、岸野先生は遺体安置所を丹念に回られてお経をあげ、手を合わし、真摯な祈りを捧げられた。その行為は、どんなに残された遺族にとって救いになったのか計り知れません。亡くなられた方は、生前どんな人生を送られていたのか、どんな仕事についておられたのか丹念に聞いてくださったそうで、そのことで亡くなった方の尊厳は守られ、遺族の方の許可を戴かれて広く広報をされることによってその方々の尊厳が守られています。孤独になって今でも毎日死にたいと思っている方がいますが本当に苦しい時にはいつもそばに居ることを実践する以外にないように思います。岸野先生の尊い取り組みに対し、被災した岩手の一県民としてお礼申し上げます。と、心温まるお話があり、一同感激。お話をお聞きしながら、涙ぐむ人も多数おられたように思います。好評の中講演会は終了しました。
「被災地に対する支援」という言葉を聞くと、支援物資の量や金額、支援をしている期間、支援に関する団体や参加人数などを連想してしまいます。
岸野先生の講演をお聞きして、一人一人の心に寄り添うことが被災者にとっていかに大切かを痛感いたしました。
今回のミニ集会を立ち上げていただいた、岩倉地区幹事の天鷲先生、総合司会をしていただいた椹木先生、カメラ担当:大西先生、招待メール担当:豊田先生・加納先生、ビデオ録画担当:加納先生、タイムキーパー担当・保護司を代表して質問いただいた岩渕先生、岩倉北女性会の復興支援の取り組みを交えた閉会の辞をいただいた柴田先生、受付、検温、消毒担当:更生保護女性会、広辻先生、伊佐先生、ZOOM配信にボランティアで参加いただいた外部スタッフの皆さん、に感謝申し上げます。
当日の講演会は
加納正博保護司が録画し、YouTubeにアップしてくださいました。
下記よりご覧いただけます。